ええ、次の恐竜は私でもすごいと認めざるを得ませんね。スピノサウルスはおそらく最大級の肉食生物でしょう。もちろん近くでしっかり見たわけじゃありませんよ。それは、あなたの役目です。
~カボット・フィンチ~
概要[]
スピノサウルス(Spinosaurus)は、ジュラシックワールド・エボリューション2に登場する恐竜の一種である。
サンドボックス以外で飼育、もしくはその存在を見ることができるモードは以下の通りである。
モード名 | 解除条件 | 出現ステージ |
---|---|---|
キャンペーン | 出現せず | N/A |
カオス理論 | 解除不可、野生個体のみ出現 | イスラ・ソルナ島:サイトB |
チャレンジモード | アメリカ合衆国南西部 | 研究したのちゲノムデータを50%採取し、孵化場にて解き放つ |
説明[]
スピノサウルスは約9,500万年前の白亜紀後期にアフリカに生息した肉食恐竜。
「ツノトカゲ」という名前は背中の椎骨から帆まで伸びる長い脊椎に由来し、スピノサウルスは帆で体温を調整していたと考えられている。
体長約18m、体重最大4tで、存在した中で最大の肉食恐竜の一種。
生態[]
白亜紀後期のアフリカ(といっても、まだTレックスの現れるだいぶ前の話であるが)に生息していた巨大な肉食恐竜。そのワニのような口に違わず魚食性でもある。最大の特徴はその背中に生えた無数の突起であり、この棘のような骨を由来として「棘トカゲ」を意味するスピノサウルスの名がつけられた。この骨には帆がはってあったと考えられている。その使用目的については謎が多く、異性へのアピールや体温調節のためなど諸説ある。
当時のアフリカには同じく大型の肉食恐竜であるカルカロドントサウルスも徘徊していたが、基本的には獲物を巡って争うことはなかったと考えられている。彼らは地上でオウラノサウルスなどの草食恐竜を襲って食べており、基本的に水辺で生息するスピノサウルスとは出くわすこともあまりなかったからである。しかしスピノサウルスも陸上で餌を探すことがあるとされており、乾季には特にスピノサウルスの餌が減り、陸上に上がって狩りをし出した個体とカルカロドントサウルスとが鉢合わせたり、獲物を巡って縄張り争いを始めることもあったと考えられている。大型の肉食恐竜であるスピノサウルスだが、その顎の力(およそ4,000ポンド、グラム表記で1,800kg)はほかの大型肉食恐竜に比べて一歩劣るものであったとされている。魚食性であるスピノサウルスは、大型の獲物を襲って狩る必要がなかったためである。そのため実際のところは映画のようにTレックスの首を折ることはできないし、ましてや他種の大型肉食恐竜との戦いではその大きさに反して若干不利であった。
性格は凶暴そのもので、普段こそ水中の生物を狙っていたがその中にはワニも含まれており、さらには先述したとおり陸上に上がって恐竜や翼竜を捕食していたとみられている。いくら顎の力が弱いといってもそれは自身と同じくらいの大きさの肉食恐竜と比較しての話であり、バリオニクスやスコミムスなどの他のスピノサウルス科の恐竜はもちろん、マジュンガサウルス(約3,100ポンド/1,400kg)などの中くらいのサイズの純肉食の恐竜よりは十分強かった。
スピノサウルスは謎が多い恐竜の一種である。20世紀初頭にエジプトで見つかった化石はドイツ・ミュンヘンにて保管されていたが、第二次世界大戦中にイギリス空軍の爆撃機によって爆破。骨格標本は焼失し、長い間その姿は謎に包まれていた。最初の転機は1983年にイギリスでバリオニクスが発見されたこと。同時期には同じアフリカでスコミムス、南米でイリテーターというスピノサウルス科の恐竜が発見。これらの化石をもとに、スピノサウルス自身もワニのような口を持った、しかしそれらよりも大きな獣脚類として描かれるようになる。2001年にジュラシック・パーク3で主役を飾って以降は非常に人気な恐竜の一種となり、数々の作品に登場してきた。次なる転機は2014年、新たなスピノサウルスの化石が発見され、従来のイメージを大きく覆す復元がされた。従来よりもシルエットは大きく、しかし体高は従来よりも低めの姿勢である。中には4足歩行のほぼ水生の種として復元するものもある。いずれにせよ、従来の典型的な獣脚類の姿勢とは大きく違う姿であると考えられるようになった。2020年には尾の化石が発見され、ウツボのような縦にも長い、水中を泳ぐことに適応したと考えられる尻尾の復元図となった。いずれにせよこの20年間、スピノサウルスの姿は大きく変わり続けており、それは多くの研究者がスピノサウルスに情熱を注いでいること、その人気やロマンの証拠といえよう。
フィールドワーク[]
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スピノサウルスは巨大な体躯ゆえに広い敷地と森林と空き地、そして広大な水場を要求する。
全長15メートルという巨体ゆえに発揮されるパワーは凄まじく、実装されている大型肉食恐竜の中ではトップクラスである。 彼女の繰り出す体当たりはダンプカー5台分に相当するとされており、ヤワな電気柵フェンスなど忽ち粉々にしてしまう。 そのためコンクリート壁のフェンスで囲うのが最適であるのだが、スピノサウルスは心地よさの閾値をMAXにしておけば嵐に遭遇しても基本暴れ出すことはないため、飯を抜くなどの狼藉を働かない限りは脱走する心配はしなくてもいい。
ワニのような口からも分かる通り、食性は魚食で彼女の生息域には魚食恐竜フィーダーが必須となる。 食事をする際はフィーダーに鼻を突っ込んで口元に来た魚を咥えて食べる。
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魚食性の強いスピノサウルスだが、映画のように肉を食べることも可能で、設置した魚食フィーダーの機能を停止させて生き餌、肉食獣フィーダーを起動させれば、あっという間に肉食恐竜に転向する。 「魚ばっか食ってる恐竜はダメだ」というパーク運営者のニーズにもしっかり答えてくれるあたり、なかなか飼育しがいのある恐竜といえるだろう。
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古代海洋生物パックと同時に実施されたアップデートでスピノサウルスのモーションが完全に変更、従来よりも上半身を高い位置に持ってくる姿勢となり、ゲートからの解放時には以前は悠々と咆哮しながら歩いてくるのが、走ってきて地面に手をついて力強く咆哮するという、その凶暴性を感じられるものとなった。さらに映画の再現のように両腕でTレックスの首を押さえてそのまま顎でへし折ってトドメを刺すモーションも追加。これらの変更に海外のファンは大いに歓喜したという。(ただしこのモーションが反映されるのは大型肉食恐竜のみで、中型以下だと従来のモーションでトドメを刺す)以前のモーションでは臀部の骨格が歩行時に若干凹んでしまうややいびつなものであったが、それも修正されている。
攻略時における留意点[]
解禁自体はカオス理論モードの「ジュラシック・パークⅢ」シナリオで出来るが、ここで登場する個体がとんでもない目に遭う。詳細はカオス理論モードのソルナ島にて。本格的に飼育できるステージは、サンドボックスを除けばチャレンジモードの「アメリカ合衆国南西部」しかない。
アピール値はライバルであるティラノサウルス・レックスをわずかに上回る1284で、求める生息域も彼女より少なめに設定されているため、パークの評価値を稼ぐのに一役買ってくれる。
ただし研究から始まって孵化までにかかる出費が凄まじいため、無事に彼女を作れるようになる頃にはパークの資金がボロボロになってよくて財政難、運が悪ければそのまま破産することもある。 高い金を出してスピノサウルスをパークで展示するくらいなら、その資金をティロサウルスやモササウルスに注ぎ込んだ方がよっぽど有意義なので、よほどのスピノフリークスでない限りは彼女を攻略で使うことは推奨しない。
シリーズでは[]
2001年のジュラシック・パークIIIでいきなり主演を飾る。当時はスピノサウルスといえば知る人ぞ知るヘンテコ恐竜の一種であったが、いきなりシリーズに現れてあのTレックスを瞬殺し、主人公一行らを追い詰めめ、誕生から2年しか経っていない亜成体であるにも関わらず、ソルナ島の頂点として君臨した。この時にそのカッコイイフォルムも相まって人気が爆発し、以降もシリーズに出演し続ける。ゲーム作品やおもちゃ、メディア展開にも引っ張りだこであったが、その後長らく映像作品に現れることはなかった。
設定上存在している個体は本編に登場した一体しか確認されておらず、他に個体群が存在しているかは不明。また、本編に登場した個体はインジェン社の科学者により違法で生み出されたものであり、本来のスピノサウルスとはかけ離れた容姿と生態をしていることから、ハイブリッド恐竜の試作品のような存在であると示唆されている。
ジュラシック・パークⅢ本編には登場していないものの、続編のジュラシック・ワールドには違法な遺伝子操作が行われていないと思われる、純粋なスピノサウルスの標本のコピーが存在している。容姿は現代の復元図で見られるスピノサウルスにそっくりであり、ジュラシック・パークⅢで登場した個体とは大きく異なる。このことから仮にジュラシックワールドでスピノサウルスが生み出されていても、違法な遺伝子操作は行われず、現実に近い姿で復元されている可能性が高い。
その後、恐竜保護団体のホームページにて、イスラ・ヌブラル島に別の個体群が存在し、その大半が炎の王国以前に絶滅したことが不明瞭ではあるものの示唆されている。原因はティラノサウルスなどの、強力な肉食恐竜との競合で敗北したためと推測されている。ただしスピノサウルスがイスラ・ソルナ島から正式に輸送された記録は存在していないこと、肉食動物の過密状態であるイスラ・ソルナ島に複数のスピノサウルスが生存していることは現実的ではないことから、イスラ・ヌブラル島で新しく生み出された個体であると云う説もある。
しかし実際はインジェン社のライバル企業マンタ社がイスラ・ソルナ島から一頭のスピノサウルスを極秘裏に密猟していたことがわかっており、今でもマンタ・コーポレーション島でひっそりと生きていることが判明している。本個体はサバイバルキャンプのプロデューサーの一人がJP3に登場した個体と同一であるとインタビューで答えており、体格が一回り大きくなり成長が伺える。そして「サバイバル・キャンプ シーズン4」にて20年ぶりの映像作品への登場を果たし、ファンを熱狂させた。
余談[]
- スピノサウルスが電話機を誤飲した場合、なんとあの間抜けな衛星電話のジングルが鳴る。
- データベースにあるスピノサウルスの説明文には、何故か彼女が「北アメリカ出身」であると記載されている。
Frontierの情報操作か⁉ - 前作のスピノサウルスよりも肉付きがガッシリしている。